認知症の方に感謝された経験について

認知症の方に感謝された経験について

認知症の方が入所するグループホームでの経験をお話しします。普段は記憶障害も強く、ご飯を食べたことなどもすぐに忘れてしまうため、様々なトラブルを引き起こしてしまう利用者さまがいらっしゃいました。認知症の方は自分が忘れているとは思わないので、こちらがいくら説明をしても、中々納得はされません。そこで私はその方の訴えにとことん付き合い、話をひたすら傾聴していました。するとその認知症の方はどんどん怒っていた口調が穏やかになっていき、自分の昔の話をされ始めました。そこからも、お話を聞きながら時にはこちらから、その方の故郷や子ども時代のことについて、質問をしたりしたりしました。暫くすると、不意にお話をするのをやめられ、私に話を聞いてもらったことへの感謝をして下さり、お部屋に戻って行かれました。認知症の方は私たちの想像もつかないほどの寂しさや恐怖の中で生活されているのだと思います。そのような状態で、少しでも感謝の気持ちを表現していただけることに、非常に介護という仕事のやりがいを感じます。今でも認知症の方にありがとうと言われることは一番のやりがいになります。これからも誠心誠意、介護の仕事に取り組んでいきたいと思える瞬間です。

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